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高校2年の春休み

昨年の春、私が高校2年のとき
私は春休みに、ほぼ毎日と言っていいほど、外に出た
一人で外に出る勇気がなかった私が外に一人で出るのは
珍しいことなのだ
にも関わらず、出た
なぜならば私は、中学2年の時からずっと好きだった人に
どうしても会わなければならないと思ったからだ
私が出ようと思う前日、私は彼女の住所がどこなのか、
昔の電話帳で調べた
本人の名前で書かれてはいないから、ある程度予想はつけた
友人にも聞いた
そういう、話を聞いてもらえるくらいの友人は少しだけいた
それらを頼りに、確信はないが、考えられるところを回った
道も詳しくないから、ネットで調べて、行く途中にも
携帯で調べながら行った
彼女のいる学校も途中にあったから、いわばその二方向を行ったり
来たりの時間を過ごしていた
行く途中で風景の写真を撮ったりもした
そうでもなければ絶対に怪しまれるような田舎だからだ
いわば、旅人気どりで、そんな日々を過ごしていた
孤独だけど、きっといつか…なんていう気分だった