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いつかの誰かとのチャットの日々の歴史

今となっては彼女の気持ちはあの時以上にわかる

自己紹介として自殺未遂6回を言っていた人だった

その人とは中学のときにネットゲームで知り合った

あの時はまるで自分のことで精一杯だったとも言えるけど

俺は暴力を受けた人でなければいじめられたとは言わないと思っていたんだ

いじめの概念もきっと人によって違うのだろう

もちろん俺は殴られたし蹴られたし罵られたし物もたくさんとられた

あらゆることをされ尽くしてきたつもりだ

でもきっと彼女のことはあまりわかってあげてなかっただろう

話は他の誰よりも、もちろんしたと思うけれど

あの時は確かにわかりあえなかっただろうし

むしろ会話(チャット)なんてしないほうがいいとも思っていた

自分のことを言いたいがために意見は食い違った

喧嘩のようなものも毎回のようにあった

でも今だからこそそんな日々を少し思いだしたりもする

気持ちも前よりもわかる

いつか彼女が言った

今は過去を引きずって生きていると

そのとき俺は言ったんだった

過去は忘れることができるものだと

今の俺はそれを言う気はまったくない

現に俺が忘れていないからだ

だから俺はあの日々でのやりとりを

のろいのように思う時があるとしても

せめて彼女には

ささやかな幸せってのを感じてほしいとも思っている

過去は美化されるものだと言う人もいるだろう

たとえされていたとしても

その歴史を俺は素敵だと思っている

その歴史によって今俺はこうして

歩みを進めている

そう信じたいんだ

詩・随筆