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コンクリートと窓の間に積もる雪をただ見ていた

ただ俺は雪を見ていた

ロマンのかけらもない部屋の中

過去の憎しみと悲しみも

ただ自分だけが理解者だった

きっとこの世界にはなにげない幸せが

そこらじゅうにあるんだろう、知らないけれど

今までも何か決め事をするときや

枠組みを作る時だって

大体いつも一人だけ最後に残されていたんだ

悩み事なんてものはいつだって

最後は自分だけが頼りなんだ

それを相談できる相手もいなければ

話し相手すらもいなかったんだ

そうして俺はいつも

空白の時間を作っていた

思いやりがありすぎたから

結局言いたいことも伝わらず

今となってはもう

すべてが憎しみに変換されてしまったんだ

一体母親以外の人には

どれくらい会ってないんだろう

中退した高校でできた少しばかりの友達とも

最後までほとんど話はしなかった

かつての片想いの人はもう

自分より劣る奴を彼氏に持っている

それを見て愛を愛憎に変えたけど

それも過去の話だ

俺はこのくだらない田舎で

同じ道を歩く奴なんていないこの田舎で

この殺伐と積もる雪を

窓から見える壁とともにただ

一人の部屋で見ていた

詩・随筆