メニュー

日本と言う国で

どうしてなんだろう

日本って国は昔のほうがよかったと思う

その時まだ生まれてはいなかったけれど

技術の発達とともに人々のつながりは薄れ

いつの間にか決めつけでしか他人の人格を判断できなくなっている

かつての一体感は似て非なる別のものに変わった

偶像崇拝はいつの時代もあったのだろうけれど

偶像が偶像であることに気づく人も減っている

他人の幸せを祝福できる人なんてどれだけいるんだろう

ゆっくり空を見る人も今はあまりいないだろうし

そんな人を批判する風潮さえあるかもしれない

ささやかなロマンスは今はほとんど消え去り

一部の誰かの独占物になってしまった

結婚というものを少し気楽に考えていた人々は今では

離婚をめぐる数々の争いと葛藤の中で生きている

子供という不良債権を抱えてしまった人々は

今ではそれを返済するために苦労をして

夫という付属品を振り払うまでの期間を長くしてしまった

そんな人々がたくさんいる中で

さらに孤立化は進んでゆく

家族を持ってして友人を失った人々が

今や気楽に誰かに出会うことができなくなったがために

それがもはや当たり前のようになってしまった

なぜか外に出ると危険がつきまとう印象が強くなったこの国で

引き籠もりになることももはや当たり前になって

その孤立化ゆえに自殺に追い込まれることもある

そうなったこの国ではもはや

日本を否定することでしか自我を保てなくなった

国旗も国歌も天皇も政府も誰も救いはしないだろう

ただの軍国主義のなごりを振りかざしているだけだ

結局唯一癒しになる何かを求めるしかないのさ

何もかもが規制されていき

表現の自由なんてどこへ行ったんだろう

犯罪なんて逆に増える一方だろう

不満を誰にも口にできずに

人と同じことが当たり前だと思わせる風潮が

なおさら人格を破綻させてゆく

誰もが誰もを敵に仕立て上げる

誰かが無意識に殺人者になり

社会体制もその一員になっていった

かつてあったささやかな幸せなんていうのは

もはや孤独という前提でしか成り立たなくなった

俺の叫びはいったい誰かに届くのだろうか

今のこの日本という国で

詩・随筆