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火星に行けと親に言われた地球人の話。

私は地球人だ。
けれど、決して地球上で生きていく事に向いているわけではない。

たまたま地球人として生まれ、まだかろうじて死なずにここにいるだけだ。
常に遠回りをしながら、追いつめられながら、
生きた心地がしない中で今を過ごしている。
母親に説教されながら、眠れない日々を過ごしている。

どっかに働きに出ないと金がないのはよくわかっている。
会社勤めもバイトもしたくないから、
とりあえず自分で会社を創ると言い張ったのはいいものの、
特にやる事も決めていなかったから、今の現状に至る。
母親にはさっきもその件については散々罵倒されていた。
今の時刻は朝の6時30分だ。
確か1時30分くらいに寝たはずだから、
一日10時間くらい寝ないと身体が持たない貧弱な自分にとっては、
とても辛い状況だ。
とは言え、最近はこんな感じが続いている。

特に働いているわけでもない、母親の説教を聞いているだけだ。
それだけで家賃も光熱費も食費も何とか出してもらえているから、
何とか生き延びている。
バイトだとすれば、時給はきっともの凄く高い。

でも最近、親を殺す人の気持ちがわかるような気がしている。
とは言え、殺すと言ってる訳ではない。
それを実行する前に、やらねばならない事はたくさんあるのだ。

前より確実に充実してはいるし、
そのための状況もつくられてはいる。

けれど、先月は家賃を滞納していて、
賃貸業者から電話が来ていたが、無視しておいた。
母親に泣きながら土下座をして、払ってもらう事になった。
なぜなら、同居している以上、母親の居場所もなくなるからだ。
そして、散々罵倒はしながらも、子供だからという温情があるのはわかっている。
けれど、それも長くは続かない。
若いからいくらでも働けるだとか、昔の自分に重ねて言っているらしい。

自分がこれまで働いたとされるものとしては、
ホストクラブ一日体験入店で5000円を貰ったくらいだ。
テンションについていけず、逃げ出した。
ホストクラブよりは穏やかだろうと思って、
ゲイバーにも二回行ってみたが、いずれも話を聞いただけで終わった。
上京した当初、ホストでもやってなんとかする、と母親に宣言した挙げ句、
いざやるとなれば、雰囲気についていけず、
童貞にも関わらず、ゲイバーで妥協しようとした。
先ほど言ったように、話を聞いて終わった。
ゲイバーでコネを掴んでモデルになってチヤホヤされる日々を送るのが当時の理想だった。(この時は会員制ゲイバーだ)
それも面談した時の相手があまりに生々しい表現を連発するので、
怖くなってその場で死にたいとさえ思った挙げ句、逃げ出した。

結局、それからしばらくして、別のゲイバーにもう一度行く事になって、
そのときも散々迷った挙げ句断っている。
(とは言え、このときはホストのつもりで行ったのだが、そこはゲイバーだったという絶望的なオチだった。新宿二丁目と見たら全部ゲイバーだと思った方がいい。田舎者にとって引っかかりやすいところだと思う。)

そんなこんなで、最後には女性と添い寝をするだけで金を貰えるという仕事を聞きつけてサイトを見に行ったが、人を募集していないとともに、
よくわからない閉鎖的な雰囲気だったため断念した。
出張ホストとかいうのもやろうと思った事もあったが、
結局、面倒になって一度もやる事はなかった。
(というより、出張した時に使うかもしれない、
マッサージ用の器具、とでも言うべきものを、
最初に5万円とかで買わされるのだ。
壊れたら補充してもらえるようだが、
稼ぐ前に金を取られるという事実が、自分の気を削いだ。)

レンタル彼氏というのもやろうと思ったのだが、
一番の候補となる所が、サイトのメッセージフォームから
メッセージを送る事が出来ないという事態もあり、
直接メールアドレス宛に送ったのだが返事はなかった。
他にもレンタル彼氏という括りのものはあるのだが、
一番候補の場所で出来ないとなれば、自分のプライドが許さない事もあり、
結局はそのときも、ニートを続ける決断をした。

それからずっとニートのままで今に至るのだが、
そろそろ限界という所まで来ている気がする。

何か、生きるのって大変だなと、
死ぬ死ぬと言って死に切れずにここまで来た自分は思う。

自分みたいなタイプは、死ぬときは餓死なんじゃないかと思う。
なぜなら、死ぬ勇気がないからだ。
ただひたすらに無気力に、その辺に転がったまま動かなくなってるのかもしれない。

母親からすると、
顔の良さを活かせてない、誰かのヒモになれ、ホストでもやれば何とかなる、との事なのだが、
果たしてどうなんだろうか。

そして、自分がこんな事を言っている余裕がいつまであるのか。

そんな事はわからない。
そんな事言ってたら、明日地球が滅亡したらどうなるのかって話と何ら変わらなくなってくる気がする。

詩・随筆