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マナーについて‐マナーの性質とマナー違反をする権利

「マナー」と「ルール」の違い

「マナー」という言葉は一般に「行儀・礼儀・作法」といったことを意味する。一方で「ルール」は「規則・規定」といったことを意味する。また、前者は守らなくても罰則がなく、後者は守らなければ何らかの罰則があるという違いがある。

「マナー」とはどんなものか

例えばルールという場合、厳密にその内容が規定されており、それに照らしあわせた上で判断することになる。しかしマナーの場合、内容が規定されることはほとんどない。そのため、個々人が自由に決め、自分にとって都合の良いものをマナーであるとして押し付けるといったことも出来ることになる。どれがマナーとして適切であるかという根拠が存在し得ないからである。また、たとえ内容が規定されているとしても、それに強制力がないことには変わりがない。

「マナー違反」という言葉の不可解さ

厳密にマナーの内容を規定し、それを押し付けた場合に限り、それに違反しているということは出来るかもしれない。しかし、全く内容が規定されていないにも関わらず、他人に迷惑がかかるといった曖昧な根拠によって「マナー違反」と言う場合、それは単なる詭弁でしかない。マナーが何であるかを規定していないならば、それに違反するということもあり得ないからである。せいぜいのところ、自分が嫌いないしは納得がいかない行動であるということでしかない。それをマナーという言葉で誤魔化し、いかにも普遍的なものであるかのように錯覚させようとしているだけのことである。

マナーを押し付ける人々の悪質性

マナーには強制力がなく、守らなくても罰則がないものである。また、その内容が規定されていない場合には、個々人が自分なりのマナーを規定することになる。それにも関わらず、他人に対して自分が考えたマナーを押し付ける人々がいる。それどころか、マナーを守らないのは悪いことであるとして、それ相応の制裁を受けて当然であるという人までいる。しかし、これではマナーが新たなルールになってしまっているのである。