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ネットがつまらなくなった理由について

「最近のネットはつまらなくなった」と考えている人は少なくないようである。自分は数年前(2007年頃)からネットがつまらないと感じるようになっていた。それでは、いかにしてネットはつまらなくなったのか、考えられる原因をいくつか挙げていきたい。

検索エンジンの問題点

検索エンジンが進化して、スパムサイトは検索結果に出にくくなり、良質なコンテンツが上位表示される傾向になっているという人は多い。確かに、露骨なスパムサイトは上位表示されにくくなったかもしれない。しかし、良質なコンテンツが上位表示されているかとなれば、それは全くもって事実と異なるだろう。上位表示されるのは決まって、知恵袋やまとめサイト・ブログであり、多くの場合において質の低いコンテンツである。結局のところ、金稼ぎを主な目的として作成されたコンテンツが表示されており、本当に情報発信を熱心に行っている個人サイトなどは、それらのせいで埋もれてしまう傾向がある。当然のことで、検索エンジンが人間のように厳密に内容を精査し、その独自性を評価することが出来ない以上、質は低いが拡散されやすい、情報として見ると価値がないが、一時的には消費されやすいようなコンテンツが良質なコンテンツであるということになってしまうからである。

SNSの問題点

SNSが流行したことによって、多くの人と繋がることが出来る環境がつくられることになった。しかし、業者によって大量にアカウントがつくられたことにより、相手が果たして人間なのか、相手の目的は何なのかといったことまで考えなければならなくなっている。確かに参加者は増えているのだから、普通に考えれば人と出会うことも容易になるはずである。しかし、業者によるアカウントのせいで、人間が閲覧・操作するアカウントが埋もれるといったことが起きている。同じ趣味・趣向の人を探そうとして検索しても、業者のアカウントが大量にヒットしてしまう。その上、見分けも付きにくいように工夫されたアカウントも多いため、非常に厄介である。

有料化・公式化による生産者・消費者の明確な区別

かつては生産者と消費者が対等な立ち位置と言ってもよい状況にあった。お互いに自分の能力を活用して作品を披露し合ったり、コメントし合うことによって、程度の差はあれ、全員が「作り手」といってもよい状況さえ出来つつあった。しかし、コンテンツを有料化したり、公式という形で一般と区別することによって、生産者・消費者の区別が明確になり、生産者の間でも、公式として認められた人とそうでない人という区別がなされることになった。そうなれば、対等な立場で楽しむことが出来ず、相手を評価することは相手の利益に繋がるといったことが露骨になってしまい、相手に対して素直に賞賛することが出来なくなったりする。